敏感肌にニキビができやすい理由とは|ケアのポイントや対処法を紹介

敏感肌にできたニキビに悩んでいる方がいるのではないでしょうか。ケア方法を誤ってしまうとニキビを悪化させてしまうため、適切な対策法を知りたいと考える方は多いことでしょう。ここでは、敏感肌にニキビができやすい理由や改善に向けたポイントについてご紹介します。

この記事の監修者
渋谷院 副院長
野口 なつ美
目次

敏感肌にニキビができやすい理由とは

そもそも、敏感肌とは、肌のバリア機能が低下した状態のことです。バリア機能とは、身体にとって異物となるホコリや細菌などの刺激から肌を守る仕組みを指します。敏感肌の方はこの働きが低下しやすい傾向にあります。

そのため通常の肌と比較すると、肌の水分をキープする部位である角質層の油分や水分のバランスが崩れやすい点が特徴です。そのため敏感肌の方は、肌が乾燥しやすいことに加え、炎症を起こしやすくなります。

一方ニキビは、皮脂腺に皮脂が溜まることで皮膚の常在菌であるアクネ菌が増え、炎症を起こした状態を指します。敏感肌であること自体が炎症を起こしやすい状態のため、ニキビが発生することで炎症そのものが悪化するだけでなく、治しにくくなるという悪循環が起こります。

【ニキビを作らないために】敏感肌の方が注意すべきポイント

敏感肌の方がニキビを作らないために注意すべきポイントは以下の4です。

  • 敏感肌用のアイテムを使用する
  • 保湿を丁寧に行う
  • 紫外線対策を行う
  • 摩擦を避ける

ここでは、ニキビ予防に関する4つのポイントついて詳しく説明します。

敏感肌用のアイテムを使用する

敏感肌用のアイテムを使用する際に重視すべきポイント

・低刺激性であるか
・潤いをキープしながら汚れも除去できるか
・ノンコメドジェニックであるか

敏感肌用のアイテムを使用する際に重視すべきポイントは上記です。低刺激性のものは、刺激を受けやすい敏感肌の方に適したアイテムです。皮脂汚れや落としきれなかったメイク汚れはニキビ悪化の要因となるため、綺麗に汚れを落としきるだけでなく潤いもキープしてくれるアイテムかどうか確認すると良いでしょう。

おすすめの成分は「セラミド」です。セラミドには乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を整える働きがあるため、乾燥肌の方に合った成分と言えます。また「ノンコメドジェニックテスト」を受けたアイテムなのか確認することも大切です。

ノンコメドジェニックテストとは、コメドと呼ばれるニキビの前段階の状態を作りにくくするアイテムかどうかを調べるテストを指します。コメドになりにくいということは、コメドが進行した状態であるニキビの発生も予防できると言えるでしょう。

保湿を丁寧に行う

敏感肌の方は、洗顔後は特に肌が乾燥しやすい傾向にあります。そのため、保湿を丁寧に行うことが大切です。手のひらで優しく浸透させるイメージで化粧水や乳液を塗り込みましょう。なお化粧水と乳液を使用する際には、化粧水の後に乳液を使うという順序で行いましょう。

紫外線対策を行う

紫外線が及ぼす皮膚への影響

・毛穴の詰まり
・皮脂を酸化させる
・アクネ菌に活性酸素を発生させる

紫外線は、ニキビ発生に大きく関係しています。紫外線により、皮膚のバリア機能が低下するため、毛穴に古い角質が留まりやすくなります。そのため、紫外線対策を行うことでニキビの悪化を防げます。

対策には「ノンケミカル」と記載された日焼け止めを毎日使用することがおすすめです。「ノンケミカル」とは、紫外線散乱剤と呼ばれる酸化チタンなどの成分のみを含んだ日焼け止めを指します。紫外線散乱剤と紫外線吸収剤を含んだ日焼け止めよりも刺激が起こりにくいため、敏感肌の方におすすめです。

  • 紫外線吸収剤不使用
  • ノンケミカル

パッケージに上記の表示が記載された日焼け止めを使用すると良いでしょう。

摩擦を避ける

敏感肌用のアイテムを使用する際は、肌をこすらないよう意識して使用しましょう。これは、肌に摩擦が生じると、敏感な状態である肌に負担をかけてしまうためです。

清潔な手で敏感肌用アイテムを肌に塗布し、手のひら全体になじませて、肌にこすらずに押し広げましょう。スタンプを押すイメージで、浸透させるのがポイント。

化粧水など1回量が多いアイテムは、2回にわけてつけることで肌へ浸透しやすくなります。また、摩擦の原因の一つにマスクの長時間の着用が挙げられます。

生活していく上で欠かせなくなったマスクですが、着用する頻度が増すことでマスクと肌の摩擦による肌トラブルが増えているのが現状です。マスクによる摩擦が起きると、肌を守ろうと摩擦部分の肌は厚くなります。

そして、肌が厚くなると毛穴そのものを塞いでしまうため、ニキビの発生につながります。定期的に汗を拭き取り、着用後の保湿ケアを丁寧に行いましょう。

【敏感肌】ニキビができてしまったらどうしたらいい?

  • 肌を清潔に保つ
  • ビタミンを摂取する

敏感肌の方にニキビができてしまった場合、適切なケア方法には上記の対策方法があります。ここでは、敏感肌の方向けにニキビができてしまった場合の対処法を解説します。

肌を清潔に保つ

メイク落としメイクを落とす
洗顔料汗や皮脂の汚れを除去する

皮脂やメイク汚れを綺麗に落とすことで、肌の清潔を保てます。メイクをしている場合には、メイク落としと洗顔料は両方を使用することが大切です。メイク落としと洗顔料は似たようなイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし、それぞれが作用する汚れは上記のように違いがあるため、どちらも使用することで肌に付く汚れを綺麗に取り除けます。メイク落としは指の腹を使ってメイクの汚れを浮かせるイメージで使用しましょう。一方洗顔料はしっかりと泡立てて、肌に指を直接当てずに泡を転がすイメージで汚れを除去すると良いでしょう。

ビタミンを摂取する

ニキビ改善におすすめのビタミン
ビタミンの種類期待できる効果食材
ビタミンB1皮脂分泌を調整するレバー、バナナ、大豆など
ビタミンB2ターンオーバーを手助けする納豆、うなぎ、卵など
ビタミンB6皮膚の炎症を予防する豚肉、海苔、ハムなど
ビタミンC抗酸化・抗炎症作用トマト、ほうれん草など
パントテン酸美肌をサポートするピーナッツ、レバーなど

ビタミンには、肌のターンオーバーや肌細胞の再生をサポートする働きがあり、摂取することがニキビ予防につながります。ビタミンの中でも、ビタミンBやビタミンCは皮膚の健康維持をサポートするため、意識して摂取すると良いでしょう。

上記の食材を含め、1日3食を規則正しく摂ることが大切です。一方で、食事の度に上記の成分を摂取することが難しい方は、サプリメントや美容液などからビタミンを補給するのもおすすめです。

乾燥肌にできたニキビは早めにクリニックを受診して綺麗にしよう

敏感肌は通常の肌よりも皮膚のバリア機能が低下した状態なため、ニキビが起きやすかったり、一度起きると治りにくかったりするという悪循環が発生します。そのため「敏感肌用のアイテムを使用する」「摩擦を避ける」などの対策を日頃から行い、ニキビを作らないよう心がけることが大切です。また、すでにニキビができている方は、肌を清潔に保ち、ビタミンを摂取することをおすすめします。

渋谷美容外科クリニックでは、無料カウンセリングでニキビの肌状態の確認とアドバイスを行っています。ニキビ跡が残る前に早めに綺麗にしたいという方は、是非一度渋クリの無料カウンセリングをご利用ください。

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池袋院  院長
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西暦峯岸 季清 医師の経歴
03年日本大学医学部医学科卒業
03年日本大学医学部付属病院麻酔科入局
05年昭和大学病院形成外科入局昭和大学病院関連病院に勤務
13年渋谷美容外科クリニック横浜院 副院長就任
14年渋谷美容外科クリニック池袋院 院長就任
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