ストレスでニキビができるって本当?肌との関係や改善方法について

ストレスは、ニキビの原因の一つです。大人ニキビなど、ニキビは性別問わず誰にでも起こる可能性があるため、ストレスへの対処法を知っておくことがニキビ予防への近道となります。ここでは、ストレスと肌の関係性やストレス性のニキビを予防する方法について解説します。

この記事の監修者
渋谷院 副院長
野口 なつ美
目次

ストレスでニキビができるって本当?

ストレスでニキビができるのは、ほぼ事実といえるでしょう。ニキビにはさまざまな原因があり、ストレスはその一つに当てはまるのです。ストレスが溜まると、以下の影響が身体に起こります。

  • 皮脂が過剰に作られる
  • 免疫力が低下する
  • 生活習慣が乱れる
  • ビタミンCが不足しがちになる

ここからは、なぜ上記4つの影響が出るとニキビが発生するのかについて詳しく説明します。

皮脂が過剰に作られる

ストレスを感じると、人間の身体はアドレナリンやコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。2つのホルモンの働きは、皮脂を過剰に増やすことです。過剰に作られた皮脂は毛穴に溜まり、皮膚の常在菌であるアクネ菌が皮脂を栄養に増加します。そして、炎症を起こすためニキビが発生するのです。

免疫力が低下する

ストレスにより、たくさんのコルチゾールが作られることで免疫力が低下する傾向にあります。免疫力が低下すると、増殖したアクネ菌が活発化し、ニキビが増える要因となります。

生活習慣が乱れる

ストレスにより疲労感が増すと、お酒の量が増えたり食欲が減ったりと生活習慣が乱れやすくなります。生活習慣の乱れがニキビをさらに悪くし、いわゆる「ニキビループ」に陥る一因となります。

ビタミンCが不足しがちになる

ストレスを感じるとアドレナリンというホルモンが分泌されますが、アドレナリンが作られるにはビタミンCが必要です。そのため、ストレスが溜まるとビタミンCが不足しがちになります。ビタミンCは柑橘類やブロッコリーなどに多く含まれているため、食事から摂るよう意識すると良いでしょう。また、化粧水を選ぶ場合は、ビタミンC誘導体という成分が含まれているものをおすすめします。本来なら身体に塗っても効果が期待できないビタミンCを、肌に浸透するよう改良されたものがビタミンC誘導体です。食事とスキンケアから同時にケアすることで、ニキビ予防や改善につながりやすくなります。

ストレスと肌の関係について

ストレスは肌のバリア機能を破壊します。肌のバリア機能が低下することで、細菌が肌に侵入しやすくなり、ニキビが発生しやすい肌になります。ただ、そもそもバリア機能とは何かわからないという方が多いのではないでしょうか。バリア機能とは、肌に生まれつき備わった皮脂膜による防衛反応のことを指します。皮脂膜は、別名「天然のクリーム」と呼ばれる皮脂で作られた膜です。皮脂膜の働きについて以下にまとめました。

  • 細菌や異物からの侵入を防ぐ
  • 肌を滑らかにする
  • 潤いを保ち、乾燥を予防する
  • 角質層の剥がれを防ぐ

通常は、皮脂膜が弱酸性に保たれることで、細菌や異物からの侵入を防いでいます。また皮脂膜だけでなく、皮膚には免疫細胞も存在しているため、細菌や異物は侵入できません。しかし、ストレスを感じると、この仕組みが崩れ始めます。ストレスにより自律神経が乱れるためです。自律神経の一種である交感神経は、ストレスにより活発化します。そして、交感神経には皮脂を増やす働きを持つ男性ホルモンを活発にする性質があり、皮脂分泌が増加することでニキビが発生しやすくなります。

ストレス性のニキビはどこにできる?

ストレス性のニキビは、ほほやあご周り、フェイスラインを中心に発生する傾向にあります。しかし、ストレスのみが原因で発生するとは限りません。ほほやあご周りなどに発生するストレス以外のニキビの原因を以下にまとめました。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 直接的な刺激
  • 栄養バランスや生活習慣の乱れ

「生理前である」「睡眠時間が少ない」「髪を下ろす機会が多く、ほほやフェイスラインに髪が触れている」など、人によって違いがあります。このように、ストレス以外の原因も重なりあうことで、ニキビの発生につながります。

ストレスを軽減するためにはどうしたらいい? 対策法6選を紹介

ストレスの原因は日常生活に多く存在します。ストレスフリーな生活を送ることは難しいですが、ストレスを軽減する方法はいくつかあります。ここからは、ストレス軽減法を6つ紹介しましょう。自身に合う軽減方法があれば、ぜひ参考にしてみてください。

人と会話をする

人と会話をすることで、気持ちを整理できます。また、不安な気持ちやイライラする感情を吐き出すことで、心の余裕が保てます。面と向かって会話をすることが苦手な方は、電話やメール、手紙など、文字で伝えてみるのも良いでしょう。

十分な睡眠をとる

睡眠時間を確保することで、心身の疲れを回復できます。睡眠不足はイライラや免疫力、思考力の低下などにつながります。仕事や家事が忙しくなると十分な睡眠を取りづらくなりますが、できる限り睡眠を確保するよう意識しましょう。特に、質の良い睡眠をとるには、照明を暗くしたり、寝る前のコーヒーやお茶などカフェインが含まれる飲み物を控えたりすることをおすすめします。また、ニキビの予防や改善を意識する場合は、肌のゴールデンタイムと呼ばれる22〜2時の時間帯は眠るように努め、最低でも6時間の睡眠時間を確保すると良いでしょう。

無理のない範囲で運動する

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2013 」では、運動に取り組むことが、気分転換やストレスの解消につながり、生活の質を高める効果があると示しています。ストレスの軽減に効果的な運動は、軽めのランニングやウォーキングなどの有酸素運動です。軽く汗ばみ「スッキリした」感じられる、身体が温まる程度の運動強度が理想的です。1日20分を目安に、継続して行うと良いでしょう。また、運動は自律神経のバランスを整えるため、質の良い睡眠が確保できます。さらに、他の人とウォーキングやスポーツを一緒に行うことでコミュニケーションがとれ、効率的にストレスを軽減させられます。

好きな音楽を聴いたりマッサージをうけたりする

自身がリラックスできることを行なうことで、ストレス軽減につながります。好きな音楽やマッサージ以外にも、アロマを嗅ぐことや、美味しいグルメを食べることでリラックスできる方もいることでしょう。自身にとってリラックスできることはなにか、事前に把握しておくことで、実践する場合に悩むことなく取り組めます。

コーピングを行う

コーピングとは、ストレス対処法の一つです。「うまく対処する」という意味を持ち、事前にストレスを軽減するための方法をリスト化しておきます。コーピングリストの例を以下にまとめました。

  • 海を見に外出する
  • ベランダでひなたぼっこする
  • 玄関に花を飾る
  • ゆっくりとお風呂に入る
  • 机の上をピカピカに磨く、など

コーピングリストを作るコツは、内容をできる限り細かく記載することです。「外出する」場合は、どこに外出したいのか、具体的に記載することで行動しやすくなります。また、例として5つ挙げていますが、細かく考えていくことで10個、20個と数を増やせます。種類が増えることで、より質の高いコーピングへつながるでしょう。

腹式呼吸を行う

腹式呼吸は、身体面をリラックスする効果が期待できます。心理面に関しては、先ほど紹介した「好きな音楽を聴く」や「コーピング」を行い、身体面に関しては、腹式呼吸でリラックス効果を促します。以下に腹式呼吸法についてまとめました。

スクロールできます
姿勢・できるだけ座って行う
・肩は動かさずに力を抜き、お腹に手を当てながら行なう
吸うとき・息を1秒間止め、鼻から3秒間を目安に吸い込む
・お腹を膨らませ、横隔膜を下げるイメージで行なう
吐くとき・およそ6秒間と、吸った時の2倍の時間を目安に息を吐き切る
・お腹がへこみ、横隔膜を上げるイメージで行なう

1分間は継続して行うことをおすすめしますが、10〜20秒間のみの実施でも良いでしょう。起きてすぐや日常生活でストレスを感じた場合に適宜行なうと、自然と身体の緊張が解けリラックスしやすくなります。

ストレス性ニキビの原因と対策を知り理想の肌を目指しましょう

ストレスはニキビの原因の一つです。バリア機能や免疫力を低下させ、皮脂を過剰に分泌するなどの働きが、ニキビの発生につながります。ストレスをなくすことが、ストレス性ニキビの予防となりますが、日常生活にあふれるストレスそのものをなくすことは不可能です。そのため、ストレスを軽減する方法を実践することが、ニキビの予防や改善につながります。人と話をしたり、質の良い睡眠をとったりするなど、対策法を6つ紹介したため、自身に合った方法があればぜひ試してみましょう。

今回紹介した方法でも解決しない場合、医療機関の受診が大事です。当院は無料でカウンセリングを実施しています。オンラインでも対応できるので、ぜひお気軽にご相談ください。

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西暦峯岸 季清 医師の経歴
03年日本大学医学部医学科卒業
03年日本大学医学部付属病院麻酔科入局
05年昭和大学病院形成外科入局昭和大学病院関連病院に勤務
13年渋谷美容外科クリニック横浜院 副院長就任
14年渋谷美容外科クリニック池袋院 院長就任
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