ニキビ跡の赤みが治らない!?赤みを消すための正しい治療法とは

ニキビ跡の赤みは基本的に自然と消えていくものです。しかし中にはしぶとく赤みが残ってしまう場合もあり、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事ではニキビ跡の赤みを改善させ方法や治療法についてご紹介します。

この記事の監修者
渋谷院 副院長
野口 なつ美
目次

ニキビ跡の赤みはなぜ起きる?

ニキビ跡の赤みは炎症が原因です。ニキビにより、炎症を起こすと毛細血管が拡張して血流が増加します。これによって赤みがかって見えるようになってしまうのです。

【ニキビ跡の赤みを消すために】正しい治療方法とは

  1. 肌のターンオーバーを促す
  2. 紫外線を避ける
  3. 抗炎症作用のある化粧品を使う
  4. 医療機関で治療する

しぶといニキビ跡の赤みに悩まされたら、上記のような改善策を検討してみましょう。それぞれ詳しく解説していきます。

肌のターンオーバーを促す

肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促すことで、ニキビだけでなく他の肌トラブルの改善が期待できます。そのためニキビ跡の赤みで悩んでいる方は、まずターンオーバーを促せないか検討してみましょう。

ターンオーバーの改善を考える上で大事なのは「食事」「運動」「睡眠」の3つです。規則正しい健康的な生活が、健全なターンオーバーを促すのです。

食事はバランスの良いものを心がけましょう。おすすめの食材はヨーグルトと大豆製品です。また適度な運動は汗と共に老廃物を輩出し、ニキビのできにくい肌を作ります。日常生活の中でなるべく運動習慣をつけるように心がけましょう。

最後に睡眠についてですが、睡眠中に脳内で分泌される成長ホルモンは肌質を改善させる効果があるとわかっています。この成長ホルモンは22時~翌2時までの間でピークを迎えるので、この時間帯には必ず寝ているようにしましょう。

紫外線を避ける

肌に紫外線を浴びると、活性酸素が発生し炎症の原因を作ります。赤みが改善しないだけでなく、アンチエイジングにもよくありませんので、紫外線対策は必ず行いましょう。

医療機関で治療する

ニキビ跡の赤みは基本的に早期の改善が見込まれます。もしある程度の期間が経っても改善しなのであれば、医療機関へ相談することを検討してみても良いでしょう。

ニキビ跡の状態によっては保険適用の内服薬や外用薬を処方してもらうこともできます。

美容外科での本格的なニキビ跡の赤み治療について

美容外科でもニキビ跡の赤みを治療することができます。それぞれ詳しく解説します。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは創傷治癒による皮膚の再生を促す施術です。また専用の薬剤を肌に塗布して、古い角質を除去することで、ニキビ跡の赤みを改善することも期待できます。

イオン導入・エレクトロポレーション

イオン導入とエレクトロポレーションはどちらも肌に微弱電量を流して美容成分を肌に浸透させる施術です。ニキビへの効果だけでなく、乾燥肌が気になる方にもおすすめの施術で、ケミカルピーミングとの相乗効果も期待できます。

イオン導入では抗炎症作用のあるビタミンAビタミンCなど粒子の小さい成分をイオン化して肌に導入して改善をしていきます。一方、エレクトロポレーションではイオン導入など従来の施術では難しかった粒子の小さいビタミン類のほか、粒子の大きいヒアルロン酸やコラーゲンも導入が可能です。

Vビームレーザー

Vビームは、赤い色素に反応するレーザーで特に赤ニキビや、赤いニキビ跡の治療に効果を発揮します。主に血管腫(血管にできる良性腫瘍)の治療法として確立されてきましたが、最近では美容目的での利用が増えてきています。

ニキビやニキビ跡の赤みを改善するだけでなく、アクネ菌の殺菌でニキビのできにくい肌質にすることもできます。

ニキビ跡を作らないために注意すべきこと

そもそもニキビ跡を作らないために注意したいことを紹介します。大切なことは、今あるニキビを刺激して炎症を悪化させないことです。

ニキビを潰さない

皮膚科では、医療用の針でニキビに穴を開け、専用の器具でニキビの皮脂や膿を押し出す治療が行われています(面ぽう圧出)。しかし自分でニキビを潰してしまうと、皮脂や膿をうまく押し出すことができません。結果としてただ皮膚を傷つけただけで終ってしまうことも多く、ニキビ跡ができやすくなってしまうので注意しましょう。

紫外線を避ける

ニキビがある状態で過度の紫外線を浴びると炎症を悪化させてニキビが治りにくくなります。今後はニキビ跡を作らないためにも、日頃から紫外線対策を心掛けましょう。おすすめは抗炎症成分が含まれる化粧品です。

洗顔や保湿をしっかり行う

基本的なことですが、洗顔や保湿をしっかり行うのもニキビ跡を繰り返さないのに役立ちます。ニキビ治療に関する治療法をまとめた「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」ではニキビのある方には、1日2回洗顔料を用いた洗顔が推奨されています。また乾燥肌や混合肌の方には、ニキビを悪化させないための保湿も推奨されています。

ビタミンを摂取する

食事やサプリメントからビタミンを摂取することで、皮脂の分泌抑制や抗酸化作用が期待されています。その中でも特に注目されているのはビタミンB群ビタミンCです。

ビタミンの種類期待される作用主な食材
ビタミンB2皮膚の分泌を抑制する作用魚や卵/乳製品/赤身の魚
ビタミンC抗酸化作用緑黄色野菜や果物

刺激の強いスキンケア用品を使わない

ニキビの炎症を悪化させないように、刺激性の低い製品を使いましょう。

ファンデーションを厚塗りしない

ファンデーションの厚塗りは毛穴を閉塞させ、ニキビができやすい環境を作ってしまいます。またファンデーションを落とすためのクレンジングもニキビに過剰な刺激を与えてしまい、悪化させる恐れがあります。適切な化粧であればニキビの悪化を引き起こさないと考えられますが、ノンコメドジェニックな痤瘡用基礎化粧品を選択するなどの配慮は欠かせません。

ニキビ跡に赤みが生じた場合は、正しいケア方法で治療しましょう

基本的に早期に直ってしまうニキビ跡の赤みですが、長期化することもあります。なかなか改善されない場合は、まず日頃の食事運動習慣睡眠を見直してみましょう。それでも改善されない場合は、皮膚科や美容外科を受診してみるのも良いでしょう。

また治療の後はニキビ跡を今後作らないための対策が欠かせません。今回ご紹介した治療法を参考にして、正しくケアしましょう。

「ニキビ跡の赤みが気になる……」といる方はぜひ渋クリの無料カウンセリングにお越しください。またオンライン相談も行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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西暦峯岸 季清 医師の経歴
03年日本大学医学部医学科卒業
03年日本大学医学部付属病院麻酔科入局
05年昭和大学病院形成外科入局昭和大学病院関連病院に勤務
13年渋谷美容外科クリニック横浜院 副院長就任
14年渋谷美容外科クリニック池袋院 院長就任
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