思春期ニキビの原因とは?他のニキビとの違いについても解説

思春期のニキビは、成長期に皮脂が過剰に分泌され、炎症が起きることで発症します。思春期特有の、ホルモンバランスの変化が主な原因 であり、20代を過ぎる時期から自然と症状が治まり始める のが特徴です。ここでは、思春期ニキビの原因や改善方法、大人ニキビとの違いなどを解説します。

この記事の監修者
渋谷院 副院長
野口 なつ美
目次

思春期ニキビの原因とは|状態は?

思春期ニキビとは、10代の成長期に起こる尋常性ざ瘡と呼ばれる病気であり、慢性の炎症性疾患の一つです。過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まって炎症が起こった状態であり、初期段階の「白ニキビ」から始まります。「白ニキビ」はそのままにしておくと、徐々に「黒ニキビ」から「赤ニキビ」へと悪化します。

「赤ニキビ」は適切な治療が行われないと、治ってからもニキビ跡が残る可能性があるため注意が必要です。以下では、思春期ニキビになるまでの原因について詳しく説明します。

ホルモンの変化

10代前後の時期は第二次性徴期と呼ばれ、成長ホルモンや性ホルモンの分泌が活性化する年代です。成長ホルモンや性ホルモンは身長が伸びるなど大人になるための欠かせないホルモンですが、皮脂腺を刺激し、皮脂を過剰分泌する原因になります。多くの場合、第二次性徴期を過ぎると皮脂の分泌が通常に戻り、思春期ニキビは自然と治り始めます。

毛穴の詰まり

ホルモンバランスの影響で過剰に作られた皮脂は、毛穴周囲に溜まりはじめます。通常は、皮脂が毛穴に溜まることはありません。しかし、皮脂量が急激に増えることに思春期の身体が対応できないこと、また毛穴の大きさが大人と比較すると小さいことから、皮脂が溜まりやすくなります。そして、行き場を失くした皮脂は毛穴にとどまり続けるため、毛穴が詰まってしまいます。

思春期ニキビはおでこやTゾーン、鼻周りなどにできやすいという特徴がありますが、これは皮脂腺の大きさや数が関係するためです。顔や頭の皮脂腺は大きく、数もおよそ800個/㎠と最も多くあります。皮脂腺が少ない四肢はおよそ50個/㎠のため、16倍の差があり、かなり数が多いことがわかるのではないでしょうか。このように、皮脂腺はおでこやTゾーンなどに多いため、必然的に他の部位よりも皮脂の分泌量が多くなります。そのため、思春期ニキビはおでこやTゾーンなどにできやすくなります。また背中や胸元も皮脂腺が多いため、顔以外でも思春期ニキビが起こることがあります。

アクネ菌の増加

アクネ菌とは人間の皮膚に存在する常在菌の一つです。毛穴が詰まった状態が長く続くとアクネ菌が増えます。多量の皮脂が作られることでアクネ菌も増えて炎症が起き、思春期ニキビへつながります。思春期ニキビには、初期段階の「白ニキビ」や炎症のない「黒ニキビ」など4種類のニキビがあります。炎症が起きると皮膚は赤くなるため、アクネ菌が増殖すると「赤ニキビ」になるケースがほとんどです。

大人ニキビとの違い|どんな原因がある?

別名「吹き出物」 とも呼ばれる大人ニキビですが、思春期ニキビとの違いについてご紹介します。基本的には同じものですが、原因などが異なります。

思春期ニキビ大人ニキビ
時期10代前後20代を過ぎてから
原因皮脂の過剰分泌ターンオーバーの乱れ
発生しやすい部位おでこやTゾーン、鼻周り首やデコルテ、Uゾーン

ターンオーバーの乱れは人によって原因が異なるため、自分に合った対策を見つけるのが必要です。また、思春期ニキビと異なり大人ニキビは同じ部位にできやすく、何度も繰り返すのが特徴です。

思春期ニキビの改善方法

思春期ニキビはおでこやTゾーンなど顔に出やすいため、気になる方が多いのではないでしょうか。人によっては「他人に見られる場所にできるのだけは避けたい」と感じる方がいるかもしれません。

思春期ニキビは二次性徴に伴うホルモンバランスの乱れが原因です。そのため、発生原因自体を防ぐことはできません。一方で、思春期ニキビができたとしても、悪化させずに対処する方法はいくつかあります。ここからは、自宅でできる方法と医療機関などでできる改善方法をそれぞれ紹介します。

自宅でできる改善方法

自宅でできる思春期ニキビの改善方法について、以下にまとめました。

  • 洗顔は朝晩の1日2回
  • 十分な睡眠時間を確保する

洗顔は1日2回をおすすめします。睡眠中に溜まった皮脂を朝に落とし、日中に付着した皮脂汚れを夜に落としてきれいにするためです。一方で、洗顔をやり過ぎてしまうと必要な皮脂まで落とし切ってしまうため、1日3回以上の洗顔はおすすめしません。また、洗顔する場合は、泡でやさしく洗うことを意識しましょう。洗顔方法について以下にまとめましたので参考にしてみてください。

洗顔方法

STEP
清潔な手でぬるま湯を使い、顔をさっと洗う
STEP
よく泡立てた石鹸で優しく顔を洗う
STEP
ニキビを刺激しないように泡で優しく顔を洗う
STEP
洗い残しがないか鏡で顔を確認する
STEP
清潔なタオルで顔の水分を優しく拭き取る

泡で洗う場合は、手で顔を直接触らないよう意識します。泡を転がすように行なうのがポイントです。

一方で睡眠は、1日7時間半を目安に確保し、肌のゴールデンタイムと呼ばれる22〜26時の時間帯は眠れるように日々の生活リズムを調整します。勉強や部活などで夜更かししがちな時期ではありますが、意識して睡眠時間を確保することが思春期ニキビの改善につながります。

医療機関などでできる改善方法

医療機関などでできる改善方法には以下の種類があります。

医療機関などでできる改善方法

・ケミカルピーリング
・イオン導入
・フォトフェイシャル
・Vビーム

これらを組み合わせたり症状によって変えたりして治療します。大事なのは自分の症状に合った治療方法を選択することです。詳しくは当院のニキビ治療についてご覧ください。

思春期ニキビができてしまった場合の注意点

思春期ニキビができた場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 思春期ニキビを潰さない
  • 偏った食事をしない
  • 化粧はしない、もしくはポイントメイクにする

それぞれ詳しく解説します。

思春期ニキビを潰さない

思春期ニキビは感染の要因となる可能性があるため、触ったり潰したりしないようにしましょう。むやみに潰してしまうと、皮膚組織そのものが壊されてしまい、治ったあとにニキビ跡として残るケースがあります。

偏った食事をしない

バランスの整った食事が大切です。人によっては、お菓子を食べ過ぎると悪化してしまうケースがあります。不足している、もしくは摂りすぎている栄養素はないか、普段の食生活を見直してみましょう。特に乳製品は不足しがちなため、意識して毎日摂取するようにします。また、野菜を多めに摂ることで便秘予防につながります。

化粧はしない、もしくはポイントメイクにする

メイクに関しては、思春期ニキビができている期間は行わないことをおすすめします。毛穴をファンデーションが塞いでしまうためです。化粧をする場合は、ポイントメイクに留める、もしくはニキビができにくいファンデーションを使用し、洗顔する場合は洗い残しがないか普段よりも気をつけると良いでしょう。ポイントメイクとは、ニキビを目立たせにくくするメイク法です。アイメイクや口紅、チークなどのメイクをメインに行うことで、気になるニキビが目立ちにくくなります。

ファンデーションは低刺激性で油分の少ないパウダータイプのものを使いましょう。また、ファンデーションを塗布するパフやスポンジは清潔に保つことをおすすめします。

思春期ニキビの原因を知ってスキンケアを見直してみましょう

思春期ニキビは、成長期特有のホルモンバランスの変化が原因となり、毛穴に皮脂が詰まることで起こります。大人ニキビはストレスや生活習慣が原因となるため、思春期ニキビとは発生時期だけでなく原因そのものが異なります。ホルモンバランスの変化は、言い換えれば「第二次性徴期」という大人になるために必要な過程であるため、思春期ニキビの原因そのものを防ぐことはできません。一方で、洗顔や睡眠時間の調整などを行うことで、発生した思春期ニキビを悪化させずに治す方法はいくつかあります。

当院では思春期ニキビなさまざまな不安・悩みに関するカウンセリングを無料で実施中。無料相談はオンラインにも対応しています。ぜひお気軽にご相談ください。

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池袋院  院長
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西暦峯岸 季清 医師の経歴
03年日本大学医学部医学科卒業
03年日本大学医学部付属病院麻酔科入局
05年昭和大学病院形成外科入局昭和大学病院関連病院に勤務
13年渋谷美容外科クリニック横浜院 副院長就任
14年渋谷美容外科クリニック池袋院 院長就任
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