ニキビ跡を治す方法とは|原因から自力でできるケア方法まで解説

ニキビやニキビ跡に悩んだ経験のある方は多いはず。今回は、ニキビ跡を自力でできるケア方法についてご紹介します。さらに、ニキビ跡を目立たなくする最新の美容医療技術についてご紹介します。

この記事の監修者
渋谷院 副院長
野口 なつ美
目次

ニキビ/ニキビ跡ができる仕組み

ニキビ跡を治す方法を解説する前に、まずはニキビとニキビ跡ができる仕組みについて解説します。
ニキビは3段階を経て形成され、ニキビ跡として残ります。順序は以下の通りです。

STEP
毛穴の出口が固くなって閉塞することにより、皮脂が毛穴の中で貯留します。
STEP
過剰に分泌された皮脂が皮膚から盛り上がって、白い膨らみを形成します(いわゆる、白ニキビの状態です)。
STEP
普段は悪さをしない常在菌であるアクネ菌が、貯留している皮脂を栄養として過剰増殖した結果、炎症を起こして赤くなります(いわゆる、赤ニキビの状態です)。

炎症が軽快したニキビの跡は自然治癒するか、残ったままになります。

ニキビ跡とは|どんな種類がある?

ニキビによる炎症が強いほど、ニキビ跡として残りやすく、治りづらくなります。ニキビ跡はその特徴により、5つに分類されます。

  1. 「炎症後紅班(赤み)」
  2. 「炎症後色素沈着」
  3. 「萎縮性瘢痕(クレーター)」
  4. 「肥厚性瘢痕(しこり)」
  5. 「ケロイド」

炎症後紅斑(赤み)と炎症後色素沈着は、基本的に自然と消えていきます。しかし、萎縮性瘢痕(クレーター)、肥厚性瘢痕(しこり)やケロイドになってしまうと、自然治癒は難しくなります。

炎症後紅班(赤み)

皮膚下の毛細血管が赤く見えている状態です。時間の経過とともに消えていきます。

炎症後色素沈着(色素沈着)

赤みはなく、シミのような茶色い色素沈着がある状態です。原因はシミの原因でもある「メラニン」。メラニンは、ニキビによる炎症や紫外線によるダメージから肌を守るために生成されます。基本的には時間の経過とともに消えていきますが、過度の紫外線を浴びてしまうと、消えにくくなります。

萎縮性瘢痕(クレーター)

肌の表面がぼこぼこ凹んだ状態です。ニキビの炎症によって皮膚の組織が破壊されると、皮膚を支えていたコラーゲンが減少します。その結果、皮膚を支えられなくなり、陥没してクレーターとなります。クレーターができてしまう最大の原因は、ニキビの放置やニキビをつぶすことです。

肥厚性瘢痕(しこり)

クレーターとは逆に、ニキビ跡が盛り上がった状態です。炎症による皮膚の損傷が広範囲に及んだ場合、傷の治りが遅くなります。皮膚細胞は傷を早く治そうとして、皮膚の構成成分であるコラーゲンを過剰に産生します。その結果、過剰なコラーゲンが蓄積されて盛り上がり、しこりを形成します。しこりでは、かゆみ・痛み・ひきつれ感等の症状が出ることがあります。ニキビが形成された範囲内で盛り上がることが特徴です。

ケロイド

しこりと同様に、ニキビ跡が盛り上がった状態です。形成されるメカニズムはしこりと同じですが、より炎症が強い場合にケロイドとなります。しこりよりもかゆみ等の症状が強く出ることが多いです。ニキビが形成された範囲を超えて盛り上がることが特徴です。

【自力でできる】ニキビ跡を目立たなくする方法

ニキビ/ニキビ跡の種類ごとに、日頃からできるセルフケアの方法について、3つご紹介します。ここで取り上げるのは、赤ニキビ、炎症後色素沈着と、凹みの浅い萎縮性瘢痕(クレーター)のセルフケア方法です。この方法により、ニキビやニキビ跡が改善される可能性がありますので、実践してみましょう。

炎症を抑える

【効果のある主なニキビの種類】
赤ニキビ

赤ニキビは皮膚に炎症が起きている状態です。つまり、炎症を抑えることにより、ニキビを悪化させることなく、ニキビ跡も残りにくくなります。

紫外線対策

【効果のある主なニキビ跡の種類】
炎症後色素沈着

炎症後色素沈着は、基本的に自然に治りますが、過度の紫外線照射により治りにくくなります。炎症後色素沈着には、メラニンの生成を抑制するビタミンC、プラセンタやハイドロキノンを含む化粧品を用いた紫外線対策を行いましょう。ただし、過度なクレンジングやマッサージは逆効果なので、避けるようにして下さい。

ターンオーバーを促す

【効果のある主なニキビ跡の種類】
凹みの浅い萎縮性瘢痕(クレーター)

ニキビ跡がクレーターになってしまうと、治りづらくなります。しかし、凹みの浅いクレーターの場合、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促すことにより、改善する可能性があります。日頃の食生活、運動・入浴や睡眠を見直しましょう。

普段の食事では肌の新陳代謝を促進させるビタミンB群の摂取を心掛けてください。特に、魚や卵、乳製品に多く含まれるビタミンB2を積極的に取り入れましょう。ビタミンB群は体内でほとんど合成することができないため、食事やサプリメントから補給しなければなりません。

適度な運動や入浴することにより、血流が改善され、肌へ栄養が行き渡ります。普段シャワーで済ませている方は湯船に浸かることをおすすめします

普段寝不足を自覚している方は、十分な睡眠時間を確保して下さい。睡眠中、成長ホルモンが分泌され、細胞の修復や再生が活発になります

ニキビ跡を目立たなくする美容医療技術|料金や特徴

ニキビが凹みの深いクレーター、しこりやケロイドとして残ってしまうと、自力で改善させることは困難です。ここまで悪化した場合は、専門家の指示を仰ぎましょう。

美容外科では、ニキビ跡を目立たなくする施術が行われています。ここでは、美容医療技術について、5つご紹介します。

ダーマペン4

料金初回料金 ¥9,800
特徴髪の毛より細い超極細針で肌に穴を開けることにより、肌の回復力を向上させる施術です。痛みや腫れが少なく、施術後、回復するまでの時間(ダウンタイム)が短いという特徴があります。肌のハリや弾力を蘇らせ、リフトアップ効果も期待できます。

イオン導入

料金¥5,500~32,780
特徴微弱な電流によりイオン化した美容成分を肌の奥まで浸透させる施術です。水分の蒸発を防ぐため、保湿効果も期待できます。

ケミカルピーリング

料金初回限定 ¥5,500
特徴肌表面の古い角質や汚れを除去することにより、皮膚の再生を促す施術です。ニキビ跡や開いた毛穴が目立たなくなると言われています。ケミカルピーリング後の肌にイオン導入をすることにより、相乗効果が期待できます。

フラクセル2

料金¥25,300~¥632,500
特徴レーザー照射により、皮膚のターンオーバーを促す施術です。レーザーで肌に熱エネルギーを与えることによって、古い肌が新しい肌に入れ替わり、ニキビ跡を目立たなくすると言われています。

Eマトリックス

料金¥44,000~¥264,000
特徴高周波を点状に照射することにより、皮膚の再生を促す施術です。高周波であるため、レーザーよりも皮膚の深部まで熱エネルギーが届きやすいという特徴があります。肌表面へのダメージが少なく、ダウンタイムも短いと言われています。

Vビーム

料金¥5,500~¥136,620
特徴赤ニキビにVビームレーザーを照射する事で、赤ニキビを簡単に短期間で治療する事が可能になりました。オイリースキン特有の過剰な皮脂分泌や肌の赤みも軽快し、ニキビの出来にくい肌質に変わります。

フォトフェイシャル

料金¥5,500~¥ 275,000
特徴IPL(インテンス・パルス・ライト)という光を肌に照射する治療のことです。シミ、そばかす、ニキビ跡、シワや毛穴の開きなど様々な肌トラブルの改善効果が期待できます。様々な波長の光を出すことができるため、異なる症状を同時に治療することが可能となります。

ヴィーナス フラクショナル

料金¥25,300~¥ 253,000
特徴ヴィーナス フラクショナルはRF(高周波)をフラクショナルに照射できる新しい治療法です。フラクショナル治療の短所であるダウンタイムが少なく、治癒の早い治療を引継ぎ、RF(高周波)ならではの特長あるリジュビネーション効果が期待できます。

ニキビ跡に対する美容外科での施術についてよくある質問

美容外科での施術について、よく寄せられる質問・疑問についてまとめましたので、ご紹介します。

ニキビ跡の治療はどのくらいの期間で効果が出ますか?

ニキビの状態や症状によって異なりますが、最短で3ヶ月と考えておきましょう。

1度の施術でも効果はありますか?

ニキビの状態や症状によって異なりますが、通常は複数回の施術がおすすめです。

背中ニキビの跡にも効果がありますか?

顔や背中だけでなく、全身のニキビ跡に効果的であると言われています。

ニキビ跡の治療は保険が適用されますか?

医療用医薬品の処方以外は保険適用外であるため、自費となります。

ニキビ跡の治療には痛みが伴いますか?

微細な針を使用する場合は痛みが伴うこともあります。必要に応じて麻酔を使うことができるので、安心してください。

ニキビ跡を作らないために注意すべきこと

・ニキビを潰さない
・紫外線を避ける
・ビタミンを摂取する
・洗顔は1日2回洗顔料を使って行う
・ファンデーションを厚塗りしない
・ニキビが生じにくい化粧品を使う

ニキビ跡を作らないために大切なポイントをご紹介します。それぞれ詳しく解説します。

ニキビを潰さない

「ニキビを潰して膿を出した方が治りは早い」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは誤った認識です。ニキビを潰してしまうと、うまく膿が排出されず、皮膚の下で破裂してニキビ跡が残りやすくなります。潰れてしまった場合は、手で触らず、洗顔やスキンケアで清潔な状態を保ちましょう。

紫外線を避ける

ニキビがある状態で過剰に紫外線を浴びると、メラニンが生成されて炎症後色素沈着の原因となります。さらに、皮膚組織を破壊する活性酸素を生成してしまいます。日頃から紫外線対策を心掛けましょう。日焼けで炎症が起こってしまった場合、早めに冷やして抗炎症成分が含まれる化粧品でケアするようにして下さい。

ビタミンを摂取する

食事やサプリメントでビタミンB群やビタミンCの摂取を心掛けましょう。

ビタミンB群は皮膚のターンオーバーを促進させます。特に、魚や肉、乳製品に多く含まれるビタミンB2や、赤身の魚に多く含まれるビタミンB6を日頃から取り入れるようにして下さい。また、ビタミンCは肌に色々な効果をもたらします。例えば、メラニン生成の抑制、ターンオーバーの促進や活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用等です。果物や野菜に多く含まれています。

市販薬やサプリメントでも良いですが、皮膚科や美容外科で処方される医療用医薬品よりも低濃度です。しっかり予防したい方は専門医を受診することをおすすめします。

洗顔は1日2回洗顔料を使って行う

洗顔は余分な皮脂を取り除き、汚れを落として清潔を保つための手段です。ニキビ肌に対しては、1日2回の洗顔料を使った洗顔が推奨されています。洗いすぎは逆効果のため、注意しましょう。

洗顔するときやタオルで拭くときは強くこすらないようにして下さい。また、毎回清潔なタオルを使いましょう。

ファンデーションを厚塗りしない

ファンデーションの厚塗りは、毛穴を詰まらせてニキビを作る原因となります。厚塗りしてしまうと、より念入りなクレンジングが必要になります。その結果、肌やニキビに刺激を与えてしまうため、注意しましょう。

オイルクレンジングはニキビを悪化させないことが証明されています。適切なクレンジング剤を使って、ファンデーションを十分に落とすことが大切です。

ニキビ跡の種類に応じて、適切な治療を行いましょう

ニキビ跡の状態や種類によって異なりますが、自力でできるケア方法もあります。参考にしていただき、日々の生活に取り入れていきましょう。ニキビ跡がなかなか治らず、悩んでいる方は皮膚科や美容外科の専門医にお気軽にご相談ください。適切な治療方法やアドバイスをもらうことができます。

「ニキビ跡を治したい!」と考えている方はぜひ渋クリの無料カウンセリングにお越しください。またオンライン相談も行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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西暦峯岸 季清 医師の経歴
03年日本大学医学部医学科卒業
03年日本大学医学部付属病院麻酔科入局
05年昭和大学病院形成外科入局昭和大学病院関連病院に勤務
13年渋谷美容外科クリニック横浜院 副院長就任
14年渋谷美容外科クリニック池袋院 院長就任
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