【医療従事者監修】後悔しているタトゥー・刺青の除去!隠す方法のメリット・デメリット比較&除去すべき理由
一度入れてしまったタトゥーを隠す方法5選
テーピング(キネシオテープ)
ケガなどをした際に使用するテーピング。耐久・耐水性に優れ、コストパフォーマンスが高いため、タトゥーを隠す方法としてもっともポピュラーです。特別な技術も必要ないことから、タトゥーを隠す方法として、長く親しまれています。
しかしテーピング(キネシオテープ)は、見た目の不自然さは残ります。また体の部位によっては、テーピングがしにくく、隠し方が不完全になる場合もあります。
メリット | ・簡単に貼れる ・入手しやすい ・コストパフォーマンスが高い |
デメリット | ・永久的な効果はない ・不自然でタトゥーであることがバレることもある ・肌にダメージを与えることもある |
ファンデーションテープ
傷跡やアザを隠すこともできるファンデーションテープ。薄く、伸縮性に優れ、持続性もあるため近年注目されています。数日~1週間ほど、継続して貼ることができます。また防水性が高く、入浴の際に剥がれる心配が少ないです。
肌馴染みもよく、テープに気づかれる可能性が低いです。またファンデーションテープは、数種類の肌色を用意している商品もあり、自然な仕上がりを求められます。
メリット | ・簡単に貼れる ・入浴にも耐えられる ・自然に隠すことができる |
デメリット | ・永久的な効果はない ・タトゥーの色が濃い場合透ける ・広範囲のタトゥーを隠すことができない |
ファンデーション・コンシーラー
タトゥー専用の商品もありますが、通常のメイク道具でも隠すことができます。特性上、自分の肌色に合わせてタトゥー消せるとして、自然に消したい方の多くが用いる方法です。
ただファンデーション・コンシーラーでタトゥーを隠すには、ある程度の技術が必要なため、難易度が高いです。加えて耐久性が低いので、長時間隠す場合には何度か塗り直しが必要。色の濃いタトゥーは、下から透けることもあります。
メリット | ・自身の肌に合わせて隠せる ・肌への負担が少ない ・ウォータープルーフであれば多少の水濡れも可 |
デメリット | ・永久的な効果はない ・濃い色のタトゥーは透ける可能性がある ・技術が必要で時間がかかる ・入浴ができない |
エアブラシ
エアブラシは、専用のボディーファンデーションを吹き付け、タトゥーを隠します。肌色にあわせて色の調整をするため、より自然な仕上がりに。2~5日程持ち、防水性なので入浴も可能です。
基本的にはプロなど技術のある施術師に消してもらいます。タトゥーカバースクールなどスクールで技術を学べば自分で行うこともできますが、器具を揃える必要があり、あまり現実的な方法ではありません。
メリット | ・プロが調合したスプレーで仕上がりがキレイ ・広範囲にも対応できる ・入浴できる場合もある |
デメリット | ・永久的な効果はない ・タトゥーのサイズによっては時間がかかる ・日常使いはできない ・凹凸が出てしまうことがある |
タトゥー除去
完全にタトゥーを除去する唯一の方法です。タトゥー除去の方法には「レーザー除去」と「切除法」の2種類があり、どちらもクリニックや病院で施術することが一般的です。
他のタトゥーを隠す方法は継続的な対応の必要があり、見た目の不自然さが強くなることも。絶対にタトゥーに気づかれたくない、どんなときでもタトゥーを気にしたくない方は、タトゥー除去が向いています。
メリット | ・タトゥーを永久的に消せる ・一度消せばランニングコストがかからない ・クリニックや病院で行うことで適切なアフターケアを受けられる |
デメリット | ・専門の技術が必要なため費用がかかる ・治療に時間を要する場合もある ・傷やヤケド、痛みを伴うこともある |
タトゥー除去の代表的な種類
レーザー除去
皮膚にレーザーを照射して消す方法。黒、青色といった色のタトゥーに反応がよく、ほぼ完全に除去できます。レーザー除去は、範囲の広いタトゥーでも対応できます。また治療に時間がかかるものの、1回あたりの費用を抑えられ、肌にメスを入れずにすむ点もメリットです。
切除法
皮膚を切ってタトゥー部分を切除する方法。この方法はあらゆる色のタトゥーに対応でき、小さなサイズのタトゥーに適しています。
手術でタトゥー全体を切り取れますので早くタトゥーを消したい方にお勧めです。
※大きなタトゥーは1回の切除では取りきれない事があります。タトゥーの入っている部位や形状によって変わってきますので、まずはご相談ください。
タトゥー除去を決断した理由
タトゥーを簡単に隠すだけでも大丈夫であれば、無理にタトゥー除去を検討しなくてもよいでしょう。ただ、どうしてもタトゥーを完全に除去しなくてはならない事情がある方も多いです。タトゥー除去を決断した理由として多いものをご紹介します。
結婚を機に
残念ながら、日本ではタトゥーへの理解はまだ進んでいないのが現状です。タトゥーを入れていると、結婚の障害になるケースもあります。
とくに結婚の際にネックとなるのが、「両親へ紹介できない・しづらい」という点です。パートナーがタトゥーを入れていた場合、自分の両親に紹介できないと感じる人が多いです。その結果、結婚の許しを得るのに時間がかかり、交際相手と別れてしまう可能性もあります。
また結婚後「子供に入れ墨を見せたくない」という方も多く、子供を望まれるカップルにとってもタトゥーは障害となります。
就職や転職にマイナス
タトゥーを入れていることにより、就職や転職でも不利になる可能性があります。
企業側が就業規約に「タトゥーNG」と明記していた場合、その企業では採用してもらうことができません。もしタトゥーを禁止されているにもかかわらず隠していた場合、解雇される危険もあるのです。また就業規約に記載がなくとも、タトゥーを入れていることがお客様やクライアントにわかれば、クレームなど業務上トラブルが起きると考えられます。
プールや海、温泉に行けない
プールや海、温泉ではタトゥーを入れた方の利用を禁止していることが多いです。とくに小さなお子様がいるご家庭などでは、「タトゥーNG」の施設を一緒に楽しめないことが悩みの種になります。日本の「タトゥーNG」の背景には、反社会的勢力など諸外国に比べ、イメージがよくないことが大きいです。
近年では、タトゥーを入れた方でも利用できる施設も登場してきていますが、数はまだまだ少ないのが現状です。
もう必要性がない
「当時なんとなく入れてしまった」「そのときはカッコイイと思っていた」「友達が入れていたから」など、タトゥーを入れることを深く考えずに入れてしまった方も多いです。その結果、「タトゥーを気に入っていないため、隠している」「必要性がなくなり消したい」と考える方も多いです。
タトゥー除去を検討し始めたら、まず信頼できる医療機関へ
今回はタトゥー除去の方法とタトゥーを隠す方法を紹介しました。短い期間であれば、タトゥーを隠す方法はいくつかあります。
しかしタトゥーを完全に消すには、タトゥー除去以外の方法はありません。
どうしてもタトゥーを消したいとお考えであれば、まず信頼できる医療機関へ相談しましょう。医師が専門的な知識から相談にお答えし、最適なプランをご提案します。